2021年8月27日金曜日

どうやっても美味しく食べられなかった!コストコの「縞ホッケ開き」

肉料理よりも魚料理の多いわが家では、コストコのシーフードを大変重宝しています。

アトランティックサーモンをはじめ、銀鮭に紅鮭、タラ、しらす、カツオたたき、塩さばフィレ、冷凍ホタテ(ジャンボサイズとベビーサイズ)、むきえびなどは、ほぼコストコでしか購入しません。

たいてい一般スーパーよりも単価が安い上、価格に対するクオリティも高いように思います。

特にタラは、肉厚で身が崩れにくく、もう他では買う気がしないほど。ここ5、6年で2回、見た目が美味しそうだったり値段が安かったりという理由でスーパーでタラを買ってムニエルにしたところ、2回とも身がグスグスに崩れて後悔しました。コストコのタラは、身に弾力があるおかげか、ずぼらな私が少々雑に扱っても全然身が崩れません。何より、味の濃さはコストコ商品が抜きんでているように思います。

が、その「コストコのシーフード無敵」伝説が先日、ついに破れてしまいました。

伝説に幕を引くこととなったシーフードは、アメリカ産縞ホッケ開き3枚1,280円。


購入時に記事にしましたが、ものすごくジャンボです。そして、肉厚です。こんな大きなホッケは初めて見たというぐらいのサイズ感です(過去記事:コストコでお買い物~超巨大ホッケを購入、大きいことはいいことか?)。

1枚目はシンプルに魚焼きグリルで焼いてみたところ、味が薄い。水っぽい。うま味は、どこか遠くの方で感じられるけれど、どっと舌を攻めてくる感じがしない。

塩気が薄いせいもあるのかと、甘みの強い牡蠣醤油をかなりジャブジャブ注いでも、うま味が引き出されない。

この年になると、「大きいこと」や「多いこと」よりも、「うま味が濃い」ことの方に価値を感じます。

シンプルに焼くだけではうま味が薄かったため、2枚目は、片栗粉をパタパタとはたき、にんにくで香り付けしたオリーブオイルで焼いてみました。


が、調理途中、魚が焼けてくる香ばしい香りというものがほとんど感じられず、不安になって「味を濃くすればよいのよね」と、仕上げにみりんと牡蠣醤油を投入して煮詰め、甘辛い味をからめてみました。

けれども、残念、なぜか甘辛味がしっかりからまず。

この「仕上げにみりんと醤油を投入する」やり方は、今年の夏にネットで検索して覚えた「なすのガーリック醤油焼き」のレシピを応用したのですが、なすとホッケでは、味のなじみが違うのでしょうか。教えて、ママン。

そしてやはり、オリーブオイルで焼いても、うま味が引き出されることはなかったのでした。



 


何がいけないのか?とネットを検索したところ、「ホッケのムニエルの奥義」を紹介されているサイトを発見!(参考サイト:茶髭の熊のブログ「ホッケはムニエルに限る」)

最初の注意事項として、使うのは「生の真ホッケ」であって、干物や冷凍物は厳禁とのこと。

とはいえ、手元にあるのはいったん冷凍して解凍した縞ホッケなので、この注意事項は無視。

次の注意事項は、「皮は絶対外すこと」。特にホッケになじみのない場合は、皮は外さなければならず、「完全なる解体が旨さと食べやすさの秘訣」とのこと。

あちゃー!ひょっとして、甘辛味もガーリック風味も浸透しなかったのは、皮を外さなかったせい?ホッケの皮は、なめしたら何かに使えそうなぐらい頑丈ですものね。


というわけで、最後の3枚目は、メシメシと力を入れて皮を外しました。「奥義」では、骨も外すとありましたが、すごく硬くて外れなかったので、これは無視。


3番目の注意事項として、牛乳に30分くらい浸して臭みを抜くとありましたが、牛乳を飲まないので、これも無視。ホッケの臭み抜きのためだけに牛乳を買う気がしない。

まあ、こういう「これも無視、あれも無視」っていうのをやるから、料理がいつまでたっても上達しないのかもしれません。

4番目の注意事項は、「身の裏表に日本酒とみりんをスプーンで塗る」。これ、全然知りませんでした。なるほど、なるほど。

こうして、下準備を終えて小麦粉をはたき、フライパンにオリーブオイルを投入していざ焼こうとして気が付いた!

塩こしょうをしていない!!!

奥義の5番目に、「塩・こしょうで下味を付ける」と書いてあったけれど、他の注意事項は赤字で書いてあったのに、5番目だけは赤字ではなかったので、スルンと見逃してしまいました。

悔やんでもどうしようもないので、小麦粉の上から塩こしょうを振りかけ、そのまま焼きました。。


野菜が高騰している時期で、あいにく彩りになる野菜がなかったので、ものすごく見た目のバランスの悪い仕上がり。バジルの葉っぱを飾れば、少しはお洒落になるのではないかと期待しましたが、なりませんでした。小手先ではどうにもならないレベル。

でも、皮を剥いだおかげで、皮付きの時よりずっと上手に焼き上がりました。また、オリーブオイルとのなじみはよくなりましたが、ちゃんと塩こしょうをしなかったせいか、やはりぼんやりぼやけた味。

こうしてコストコの3枚のホッケはいずれも、「大味で物足りなかった」という感想で終わってしまいました。

後日、スーパーで北海道産ホッケの開きを見つけて、購入してみました。2枚で300円。コストコのホッケが、夫婦1人で1枚食べて400円だったので、スーパーの方が安い。


上のコストコのホッケの写真と比べてみてください。大きさはコストコの2分の1ぐらい。


コストコのホッケが、1匹でグリルに入りきらないほどだったのに対し、スーパーのはシッポを切り落とさなくてもグリルに楽々2枚並べて入れられました。

身の厚さは、コストコのとは比べものにならないほど薄い。コストコのは、身がホクホクで身離れがよかったけれど、こちらは箸でほじらないと身が剥がれてこない。


でも、干物らしいきつめの匂いと塩気は、ご飯のおかずにぴったり。私は特に干物好きではありませんが、コストコのより、しっかりうま味を感じました。

というわけで、値段の点でも、「食べる分だけ」買えて冷凍保存不要という点でも、ホッケに関してはわが家では一般スーパーに軍配が上がったのでした。



 
なお、コストコ商品を紹介していらっしゃるブログをちらほらのぞいたところ、みなさん一様にコストコのホッケを高く評価していらっしゃいました。生鮮商品なので当たり外れがあったり、焼き方や調理の仕方によって味に違いが出てきたりとすることもあると思います。

あくまでも、ホッケを食べ慣れていない、料理スキルの高くない個人の感想として参考になさってください。


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