先週コストコのシリアル売り場をうろついていて、新商品を発見!
ネイチャーズ・ベーカリーというメーカーのフィグバー(いちじくバー)です。24パック入りで1,398円。1パック58円ちょっとというお値段。
パッケージには、「REAL FRUIT & WHOLE GRAINS」と書いてあり、全粒粉の生地の中に、いちじくのペーストが入っている商品みたい。
さらに、北米の「意識高い系」の商品パッケージにお約束のように印字されている「NON GMO」(非遺伝子組み換え)の文字。
「NO HIGH FRUCTOSE CORN SYRUP」というのは、「高果糖コーンシロップ」(日本の食品表示では「高果糖ブドウ液糖」と表記されるもの)を使っていないよ、という意味です。
コストコの北米輸入商品の商品パッケージには、「健康リスクのある原材料を使っていませんよ~」というアピールが結構多いのですが、この表示は初めて見ました。これについては、後で述べます。
シリアルバーにはたいていレーズンが入っているので、レーズンの甘みが苦手な私はほとんど買わないのですが、これはレーズンは一切入っていません。
これは美味しそう!というわけで、早速買って帰りました。
味は、いちじくペーストだけの「オリジナル」と、オリジナルにラズベリージャムとブルーベリージャムを加えたものの3種類。
開封してみて、ちょっとびっくり。1袋2個入りなのですが、パッケージ写真から想像していたのとかなり違う。
何か見覚えがあるような気がしませんか?
そう、「あん巻き」とか「かす巻き」と呼ばれる類の、あんこをカステラ風の生地でくるっと巻いた和菓子。
いちじくペーストの色が濃いので、まるであんこのように見えます。
が、このいちじくペースト、ものすごくフレッシュ感があります。砂糖の甘さではなく、いちじくそのもののフルーティな甘さが際立っています。
干しいちじくのようなネチャネチャ感もなくて、食べやすい。
「リアルフルーツ」の表記どおり、フレッシュないちじくがたっぷり使われている印象です。
そして、生地!ペーストも素晴らしいけれど、生地も素晴らしい!
シリアルバーに典型的な、いかにも「全粒粉使ってます!」的なパサパサ感やモサモサ感は一切なし。
すごくソフト。すごくしっとり。
それでいて、オーツ(全粒オーツ)らしい香ばしさもしっかりあります。
不二家のカントリーマアムのソフトクッキー生地を、「意識高い系」にアップグレードしました、という感じ。
ブルーベリー味とラズベリー味も、ベースとなるいちじくペーストと上手に合わせてあって、とても美味しい。
これはもう、シリアルバーというより、フルーツのフレッシュ感たっぷりのソフトクッキーです。
仕事中に小腹が空いたときにデスクでせわしなくかじるのではなく、ティーポットで紅茶を入れてのんびりくつろぐ優雅なティータイムのお伴としていただく方が合っています。
ただ、限りなく「あん巻き」に似た見た目は、イングリッシュ・ティータイムとは、はなはだミスマッチですが…
これまで食べたどのシリアルバーよりも、普通のスイーツとしての完成度が高くて、とても気に入りました。
なお、開封した途端にふわんとフレッシュな香りが届くほど良い香りがしますが、人工香料ではなく天然香料(なぜか日本語表記では「香料」となっていますが、英語ではNatural Flavor)。色も、フルーツジュースで色づけされていて、健康への配慮がなされています。
賞味期限は今年の6月までと、それほど長くはありませんが、今度行った時にあと2箱ぐらい買いだめしたいと思うぐらい気に入りました。
余談となりますが、パッケージの「NO HIGH FRUCTOSE CORN SYRUP」(高果糖コーンシロップ不使用)という表示について。
高果糖コーンシロップとは、普通の砂糖の値段が高かった1970年代に、政府の補助金のおかげで安かったトウモロコシを原料にして作られた甘味料で、米国ではソフトドリンクやお菓子、パン、ケチャップなどの日常的な食品によく使われているそう。
2010年代初めに、この高果糖コーンシロップを大量に摂取している国で2型糖尿病の発症が増えているという研究結果が報道されて以来、肥満や糖尿病などの健康リスクを高める存在とみなされる傾向があるようです。
ただ、化学成分的には普通の砂糖と同じであり、現時点では他の甘味料よりも健康的でないことを示す十分なエビデンスはないとのこと。
この情報は、米国で権威のある医療機関として知られるメイヨクリニックのWebサイトのQ&Aに出ていました。
きっと多くのアメリカ人が関心を持っているトピックなのでしょうね。
「高果糖コーンシロップ不使用」を謳うことで、健康情報に敏感な消費者に訴求することを狙っているのだと思いますが、このフィグバーの原材料には普通に「砂糖」が使われています。
砂糖不使用!すべて果物の甘さです!というわけではないので、ご注意を。
ただ、日本語では「砂糖」とひとくくりに表記されていますが、英語表記では「organic cane sugar(オーガニックな甘蔗糖)」とか「naturally milled sugar(自然に搾った砂糖-注)」など、タダの砂糖でないことがしつこく強調されています。
ちなみに、前述のメイヨクリニックのQ&Aの最終アドバイスは、「種類を問わず、糖類の摂取量を減らすことが健康のため」というものでした。
注:ネットでnaturally milled sugarを検索すると、原材料名としては登場するものの、具体的にどういうものかなかなか説明が見つかりません。ただ、「evaporated cane juice(濃縮サトウキビジュース)の別名」と説明しているサイト(1)がありました。
要するに、普通の精製糖ではないということを言いたいようです。
でも、「意識高い系」消費者に訴求する商品を出しているメーカーの商品を取り上げたワシントンポスト紙の記事(2)に、「naturally milled sugarとは、ただの砂糖のことです。以上」と書かれていたので、一種のマーケティング的な言い回しなのかもしれません
人工物に囲まれて人工的なものをジャンジャン体に取り入れている現代人は、ナチュラルという言葉に弱いのかも?
参考URL:
(1) https://www.nutraceuticalsworld.com/issues/2002-01/view_features/how-sweet-it-is-n-t-/
(2) https://www.washingtonpost.com/archive/lifestyle/food/2002/10/02/the-secret-life-of-yogurt/30aa516d-c7da-43f8-b67f-340c4def5606/
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