以前、コストコの三元豚バラ肉(焼き肉用)と同じくコストコの「臨醐山黒酢」で、酢豚らしきものが簡単に作れそうだということを書きました。
(過去記事:超お手軽!コストコの三元豚バラ肉と「臨醐山黒酢」で作る「なんちゃって酢豚」)
さらに酢豚に近付けるべく、今回はピーマン、玉ネギ、にんじんに加えて、わざわざタケノコの水煮としいたけも買いそろえて、再び「なんちゃって酢豚」に挑戦してみました。
まずは、キッチンばさみでチョキチョキ切った三元豚に料理酒を振りかけ、片栗粉をまぶしてフライパンでじっくり弱火で焼きます。
両面がよく焼けたらいったん肉を取り出し、火の通りにくいにんじんと玉ネギから具材を炒めていきます。
野菜に火が通ったら、フライパンにお肉を戻し、黒酢とみりんを混ぜて投入。
さらに、水溶き片栗粉を入れ、ここで味見。
うーん、前回甘みが足りないように感じたのでみりんを入れたのですが、今回もやっぱり甘みが足りない。
みりんを足す?白砂糖を入れる?
あ、でも既に「酢」を投入してしまった。「さ、し、す、せ、そ」の順番を考えると、今から「さ=砂糖」を入れるのは間違い?
なら、「は」はどうだ!
というわけで、隠し味になることも期待して、はちみつを投入。
甘みは増したものの、まだ何かが足りない。
思い起こしてみると、一番最初に手羽元を煮た汁(臨醐山黒酢+しょうゆ)で何の気なしに作った時の方が、酢豚を目指して作った2回目よりも、味にコクがあって美味しかった。
違いは、手羽元を煮た汁を使ったかどうか。
手羽元の煮汁が美味しかったのは、骨からじっくりうまみが出ていたから。
というわけで、ぐつぐつ煮えるフライパンに、水に溶いた顆粒のガラスープを投入。
でも、それでも、味に何かが足りない。
味がぼやけている場合はたいてい、塩が足りないことが多いので、今度は「し=塩」を投入。「す」から逆方向に遡ってしまうけれど、いたしかたない。
そうして、「し」を投入した後でようやく気付きました。
「せ=しょうゆ」を投入していなかった!
この時点で、5分以上煮込まれたフライパンの中身は、もはや酢豚というより、豚肉と野菜のあんかけ煮込みのような様相に。
黒いコゲが点々とついてしまって、見栄えが悪いったりゃありゃしない。
コクとうまみの強い万能の「かきしょうゆ」を投入して、とりあえず終了としました。
火を通しすぎたせいで、ピーマンがクタクタになり、色も悪くなりました。しかも、にんじんは、これでもかと火を通した割に火の通りが悪くてがりっとした食感。
味は、とろみを付けた酸っぱい味付けの豚肉と野菜の炒めものと思えば全然悪くはないけれど、やっぱり一番最初に、手羽元の煮汁で何気なく作ったときの方が断然美味しかった。
あの、「あれ?これって酢豚っぽい?」と感じたときが感動の頂点で、あとは酢豚に似せようと手を加えれば加えるほど、「酢豚ぢゃない……」という失望感が大きくなっていくばかり。
「酢豚の基本」が全くできていないのに、我流であれこれ工夫してもダメなんだなと痛感しました。
やっぱり、料理って、基本が大事。
私が今まで食べた中で一番美味しかった酢豚は、義母の作ってくれた酢豚。
義母の酢豚は、具材を丁寧に同じ大きさに切り、手間を惜しむことなく素揚げして作ってあったので、食材の見た目と色合いが大変美しく、食感もよく、酸っぱいあんもいい味付けでした。
あの酢豚は、本当に絶品でした。
基本を無視した「なんちゃって」料理は、本物にはとうていかなわない。
本物に近付けようとすればするほど、手抜きのアラが目立って、本物から遠ざかっていく、ということを今回学びました。
「なんちゃって酢豚」を、さも効率的な時短料理であるかのように得意げにブログに書いてしまったことも、恥ずかしい。
次回、これに似た料理を作るときは、手羽元の黒酢煮で余った煮汁を有効活用した「三元豚バラ肉のあんかけ」として食卓に供することにします。
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