コストコのデリに、インド系が登場するのは実に数年ぶり。
6、7年前は、バターチキンカレーやらチキンビリヤニやら、もっとインド系のメニューが頻繁に登場していたのに、ここ数年は全く見かけなくなりました。
ちなみに、コストコのチキンビリヤニは、デリの商品とは思えないほど本格的なお味ですっかりハマりました。
デリの商品でもこんなに美味しいのだから、インド料理店で食べたらどれほど美味しいのだろうと、三宮の老舗インド料理店で奮発して食べたことがありますが、2,000円もした割に、コストコほどの感動がありませんでした(1人前2,000円の料理を「奮発」と書いてしまうあたりに、ふところのさみしさがにじみ出る……)。
コストコのデリコーナーでスタッフさんが「インド料理のお店の人が買っていく」と言っていたのを、「まさか、そんなことはないだろう」と思って聞いていたのですが、案外本当だったのかもしれません。
それがいつしか、インド系の料理はすっかり姿を消してしまいました。
代わりに台頭してきたのが、韓国系。チョレギサラダやチャプチェ、はたまた最近巷で大人気のチーズタッカルビなど、韓国系の料理が非常に多くなり、もはやインド系はすっかり駆逐されてしまった印象があります。
それが久々に、インド系のメニューの登場。これは買わねば!と、早速購入しました。お値段は、6本で899円。1本当たり150円ほどです。
目にも鮮やかな緑色のトルティーヤに、紫キャベツとにんじんがぎっしり詰まっていて、実に美しいビジュアル。
トルティーヤの周りの薄黄色が、カレーフィリング。ところどころ、豆の断面図が見えています。
こんなに具材が多いと食べにくいのでは?と思ってしまいますが、とても上手に巻いてあって、食べている途中、全くボロボロ崩れてきません。
これなら、お子さんでも上手に食べられそうです。
中身は、野菜ミックスに蒸し鶏、カレーフィリング、ヨーグルトフィリングなど。
1本1本のボリュームがかなりあるので、「1本でお腹いっぱいになってしまうかも?」と思っていたのですが……
食べても食べても、出てくるのは大量の細切りのにんじんとキャベツばかり。
あとは、ところどころ、ひよこ豆やいんげん豆などの豆がこんにちは!と顔を出す程度で、おーい、チキンはどこに行った……?
お目汚しになってしまいますが、これが食べている途中の写真。チキンの姿は、捜索願を出しても見つかりそうになーい。
とにかく、にんじんとキャベツの存在感がすごくて、カレーフィリングは端っこに追いやられているため、必然的に「カレーの味」も薄い。
食べる前は、「辛かったらどうしよう?」とちょっと心配していたのですが、そんな心配は1ミクロンも必要ありませんでした。
スパイシーな味は、ほのかに香る程度。
あとは、時々、乳臭いソースの風味がぷうんとしてきて、「あ、これがヨーグルトフィリングなのね」という感じ。
ミルクやクリーム系の味が好きな方(おそらく、圧倒的マジョリティ)は美味しく感じるのだろうと思いますが、バターすら敬遠してしまうほど乳臭いのが苦手な私は、ない方がよいと思ってしまいました。
特に、底の部分には、このヨーグルトフィリングがたっぷり残っていました。
というわけで、期待をやや裏切る結果となってしまいました。
ただ、「リピはなし」と言い切れるほどがっかりしたわけではなく、生野菜をたっぷり食べたい気分の時には、いい商品と言えるかもしれません。コストコから帰ってきてあれこれ料理したくない時に、また買ってしまうかも。
あと、とても食べやすく巻かれているので、戸外でのランチのサラダ代わりとしてもよさそうです。
でも、これを「メインディッシュ」にするのは、かなり厳しい。特にお肉をしっかり食べたい男性陣には絶対物足りないと思います。
実際、わが家も、これと朝のキャベツスープの残りだけでランチにするつもりでしたが、食後に、買ってきたばかりの三元豚のバラ肉を冷凍のために小分けにしているうちにムラムラと「肉食いてぇ!」という肉肉しい欲望に駆られ、急きょグリルでバラ肉をジュウジュウとあぶってほおばって、ようやく満足しました。
どうせなら、ベジタリアンに徹して、チキンの代わりに豆の量を増やして、「ベジタリアンラップ」にしてしまった方がよかったのでは?と思います。
コストコは、米国発祥の割にベジタリアンを謳う商品が少ない印象なので、近年日本でも広がりつつあるヴィーガンブームに乗って、一度はベジタリアンをバーンと打ち出したメニューを出して欲しいものです。
久々のインド系メニューに大いに期待していましたが、いまひとつ突き抜けた感がなく、中途半端さが残る仕上がりでした。
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